学部・学科紹介-農学部-

学部・学科紹介-農学部-

学部・学科紹介

ここでは京大の学部・学科を学生視点から紹介しています。
京都大学にはどのような学部・学科があるのでしょうか。
これを読んで、学部・学科を決める手助けとしてください。

農学部

農学部資源生物科学科

プロフィール:まお 2回生 兵庫県出身

こんな人におススメ!

  • ・自然、植物、生物が好きな人
  • ・農学部がいいけど、やりたいこと、研究分野を大学で決めたい人

何を学ぶところ?

資源生物科学科は、1学年が約100人と、農学部の6つの学科の中で一番規模の大きい学科です。農学部の中でも他学科より農学や生物学の色が濃いです。学べる分野としては動物学、植物学、海洋学、昆虫学、農学、微生物学、生産環境学など多岐に渡り、研究室も細分化されています。植物の生理現象を研究したり、害虫が農作物に与える影響とその防除について勉強したりと、道は非常に拓けています。農学部は理系の中では制約が少ない学部ですが、本学科は特にその傾向が強く、自由に時間割を組むことができ、また受けられる講義の分野も同様に多いです。しかし融通が利く分、自分のやりたいことをしっかり持たなければ、何をするか迷ってしまう可能性もあります。1、2回生時は教養科目や専門科目の単位を揃えることに専念し、3回生から自分の興味のある分野の授業を重点的に履修することになります。3回までには自分の興味のある研究分野をある程度絞っておかなければいけません。またこのころから本格的に、生物学を主とした学生実験が始まります。実際に「農」を体験する機会が多いため、農学部らしい学科と言えるかもしれません。

志望したきっかけ

私は入試直前まで理系といえば工学部と考えていましたが、友達からこの学部の話を聞いて農学部を受けようと心変わりしました。パソコンよりも自然により近い学部に入りたいと思ったんです。それで資源生物科学科を受けた理由ですが、私は農学部に入ろうとした理由が漠然としていて、これといった研究したい分野というのが決まっていませんでした。しかしこの学科は研究の分野がたいへん広く、大学でいろんなことを勉強する中でなんの研究をするのか決めようと考え、その選択肢が沢山あるこの学科を受験しました。そして2年間大学で勉強しているうちに研究したい分野を見つけることができました。

わたしと農学部資源生物科学科

私は今高校の教科で言えば生物系の勉強をしています。細胞の働きであるとか、微生物や植物の機構など多くのことを勉強しています。私は高校の時に生物を選択していなかったので、正直一から生物の勉強をするのにそれなりに苦労しています。対して高校の頃から生物を勉強していた友達は比較的大学の講義についていくのは楽だそうです。
それから栽培実習といって、稲を植えたり、収穫したり、米以外にも柿や桃といった果物、芋、花などあらゆる作物の栽培を京大の保有する農場で実際に体験できる専門の講義があります。作ったお米や芋、果物を少し持って帰ったりできるので、一人暮らしには助かる珍しい講義ではあります。(笑)
農学部、資源生物科学科の勉強は正直私には難しいところが沢山ありますが、後悔はあまりしていません。難しいけど楽しく興味深い講義が沢山あります。おかげで進みたい進路、研究したい分野、目移りしてたくさん悩みました。個人的にはこれが資源生物科学科の一番の利点だと思っています。

農学部応用生命科学科

プロフィール:いしもえ

こんな人におススメ!

  • ・生命の仕組みに興味のある人
  • ・生物、物理、化学ともに頑張れる人
  • ・物事を体系的に考えられる人

何を学ぶところ?

代謝や高分子合成などの身近な生命の仕組みをミクロな単位で解体することを一目標としています。扱う対象はヒトや植物、微生物と幅広く、その理解には生物、物理、化学分野にわたる知識が必要とされます。そのため1.2回生でその手段として微生物学や生化学、物理化学、有機化学などを学び、それを3回生の学生実験で実際に手を動かすことによって理解を深めていきます。4回生でより専門的なテーマに分野わけされた研究室に配属され、それまでに学んできたことを活かしつつ教授や先輩から考え方や技術を直接学びます。実践的な学問が多く、ただ知識をつけるのみでなくそれを使って自分で考えながら答えを導き出すことができるのが楽しいです。またグループワークも多く色んな人の意見に刺激を受けて自らを向上させることができます。

志望したきっかけ

私はもともと生物の分野全てが大好きで中でも生命の仕組みに関するミクロな分野にぼんやり進学したいな考えてました。そうやってふわふわしている間に高3の夏になり、高校が企画した京大の研究室訪問イベントに飛び入り参加し教授から具体的な研究内容をきいたり、京大出身の先生とパンフレットを見て色んな学科の内容について話しているうちに応生なら様々な生物分野を扱える可能性があり、かつミクロな切り口で知的好奇心を探求できるのではと思い応生に興味を持ち始めましたのがきっかけです。

わたしと農学部応用生命科学科

様々な角度から生物に関する講義を受けているうちに、もともと大好きだった生物について期待してきたことや想像もしていなかったことを知りました。高校の時は生物、物理、化学と科目わけされていたものも本来は分けて考えられるものではなくそれぞれの知識が組み合わさって真実に導いてくれるものだと学ぶことができたことは簡単なことのようで大きな経験でした。また応生は横も縦も繋がりが強く、学部生から教授まで参加するイベントもたくさんあります。自分を刺激してくれる人も環境も大変恵まれた学科です、物怖じせずどんどんやりたいことに飛び込んでいきましょう!

農学部地域環境工学科

プロフィール:S&Pさん 2回生 広島県出身

こんな人におススメ!

  • ☆農業を工学したい人
  • ☆工学部ではないところで工業に関わりたい人
  • ☆農業を技術面から発展させたい人

何を学ぶところ?

地域環境工学科(通称:地環)は、工学を用いて農業を持続・発展させていくことを目指しており、水や土地の生産環境、農村の環境などに技術的な面から介入していきます。具体的には、「水・土・緑系」と「食料・エネルギー系」の2分野から構成されており、前者では水田における水の管理やダムの研究、農村計画などについて、後者ではトラクターなどの農業機械、農業ロボット、選果機などについて学ぶことができます。このように地環では、農業に携わる者にとって必要な化学や生物の知識はもちろん、工学的なアプローチをしていくために必要な“ツール”として、数学や物理学の素養も求められます。そのため、1、2回生の間は物理学基礎論・微分積分学・線型代数学といった、専門科目を学ぶ上での基礎となる科目を勉強します。それと同時に地域環境工学そのものについての理解を深めるような講義や、専門科目のイントロダクションのような講義も受けます。3、4回生では先ほど述べた2分野に即した専門科目、たとえば水理学実験や農業機械実験といった講義を受けることができます。4回生進級時には、2分野の中から希望の研究室に分属されるため、興味のある分野についてより深く学ぶことができます。

わたしと農学部地域環境工学科

京都大学を受験しようと思ったのは、高3の夏に行ったオープンキャンパスがきっかけです。以前から農業に興味があり、本当は資源生物科学科が第1志望でした。しかし、2次試験で資源生物科学科には点数が足らず、親の負担を考えると浪人は避けたいところだったので、第2志望の地域環境工学科で入学しました。

もともと第1志望ではないことや、講義で学ぶ理論についてイマイチ実感がわかないこともあって、入学当初はあまり授業に積極的になれませんでした。しかし、1回生の後期に行われる「地域環境工学演習」でJAの施設や京都北部の田畑に行き、実際に農業施設や農業ロボットを見てからは、少しずつこの学科で学ぶ分野にも興味がわいてきました。基礎科目である数学や物理といった科目に対しても苦手意識がありましたが、「高校では物理選択だったし何とかなるはずだ」と開き直って、少しずつではありますが苦手を克服していっています。

私はまだ2回生なので、専門分野に関しては基礎固めの段階であり、数学や物理と格闘する毎日ですが、その中で今は食料・エネルギー系に興味が出てきました。また、2回生は比較的時間に余裕があるので、最近では数学や物理だけではなく、個人的に興味のある生物学や心理学も自分で勉強しています。卒業した後は、大学院への進学を考えています。

農学部食料・環境経済学科

プロフィール:たまごかけごはん 新3回生 静岡出身

こんな人におススメ!

理系だけど社会や経済の仕組みが気になる人におすすめ

何を学ぶところ?

農業にかかわる問題を経済学という視点から考える、農業経営体の構造がどうなっているかを分析するなど農業経済を基本に学んでいきます。例えば、どういう農業をしたら利益が出るのか、どのような政策があれば農業がしやすくなるのか、農産物の国際貿易をするとき制度の違いによってどんなことが起きているのかなどです。また他の学科と異なり実験はありませんが実際に農地を見に行って話を聞きに行くような実習があります。1回生では学科全体であり、2回生では8つの分野に分かれてグループ調査を行いテーマを決め発表するという事もやります。。ここで自分の興味のある研究室の様子を知り3回生の後期から研究室に配属し卒業研究を考えていきます。
経済学部と違い、農業の現場や環境問題の起こっている現場に赴いて調査をすることが多く、自分たちの研究が農業の問題や環境問題にどう関係しているのか、研究によってどんな影響を与え得るのかをより身近に感じながら研究することができます

志望したきっかけ

私は食べることが好きだったので食に直接かかわってくる農業問題に興味がありました。なので農学部に入ろうと思ったのですが、その中でも農業を経済学的な視点で見るというのは新鮮で、経営・流通・市場構造などを分析することで農業問題を解決していくというところに惹かれました。

わたしと農学部食品生物科学科

この学科に入ってよかったと思うことは農業を取り巻く環境について知ることができたことです。今までは農業というと田舎のじいちゃんばあちゃんがしているイメージが強かったですが、実際は経営を存続させていくために様々な工夫をしたり、法人化して企業と同じように効率化を図っていたり、6次産業化のように手を付ける分野を広げていったりとただ単純に作って売るというだけにとどまらない農業の世界を知ることができました。今はどんな要因が農業に影響を与えるかというのを実際のデータを用いて分析を行ったり、農業にかかわる制度などを学んでいます。人数が少ないためクラスの仲が良く、専門的なテーマでも意見を気軽に交換し合えるのも良いところです。

農学部森林科学科

プロフィール:しゃちくさん 1回生 滋賀県出身

こんな人におススメ!

  • ☆フィールドワークに興味がある人
  • ☆バイオマスに興味がある人
  • ☆林業に関わりたい人

何を学ぶところ?

森林科学科は森林に関係することなら何でもやる学科です。具体的には木材などのバイオマスの利用、森林の生態系、山地保全などがあり、高校での科目の枠を超えた幅広い領域の研究が行われています。また、京都大学フィールド科学教育研究センターは京都府の上賀茂や北海道など日本各地に演習林をもっており、森林科学科では演習も行っています。このように森林科学科は森林についてその機能や生態系を巨視的に研究したり、樹木の細胞やそれに含まれる成分など微視的に研究したりする学科です。

様々な研究分野があるため、進む分野によって身に着けておかなければならない教養も変わってきます。そのため、一般教養科目の段階から計画的に履修しておくことが重要です。1回生では専門科目を学ぶための基礎を勉強します。数学や物理、生物などがあります。専門は週に3つくらいです。回生が上がるにつれて専門の割合が大きくなり、森林演習が始まります。

わたしと農学部森林科学科

僕は何かやりたいことがあって森林科学科を志望したわけではありません。「森林って名前がついてるぐらいだし研究室にこもりっぱなしじゃなくてフィールドワークとかやってて楽しそうだな」くらいの感覚で森林を志望しました。実際入ってみると僕が受験生のころにもっていた感覚は半分正解で半分間違っていました。森林生物の研究をしている研究室はフィールドワークを盛んに行う一方で、バイオマスの研究などは研究室での実験が多いそうです。また、研究の内容も生物系のものばかりだと考えていましたが、林産工学では主に物理系の内容を扱っているらしく森林科学科が扱っている分野の広さに驚きました。今はまだ一回生で森林や樹木についての知識は全くないに等しい状態で、どの分野も新しく感じられ、やりたいことがたくさんあります。これからは森林演習も始まり、専門も多くなってきます。その中で自分が本当にやりたいことを見極め、研究分野を絞り込んでいきたいです。

農学部食品生物科学科

プロフィール:ふりーざ 2回生

こんな人におススメ!

  • ①実験が好きな人
  • ②食と健康に興味がある人
  • ③ミクロな分野の研究をしたい人。

何を学ぶところ?

食品生物科学科は、食品の開発や生産に関わる高度の技術者・研究者を育成することを目的として平成13年度に設置された、農学部で一番新しい学科です。この目的のために、生化学、有機化学、物理化学、分子生物学などを中心に体系的に学んでいくことになります。内容としては、分子レベルのミクロの内容が大半となります。なので、生産や流通など、食品についてもっと大きい枠組みで学びたい、という人はこの学科は合わないかもしれません。逆に、分子レベルでの食品改良をしたい、という方にはまさにうってつけです。授業に関してですが、1,2回の間は専門の授業はそれほど多くはなく、一般教養の授業が大半となります。しかし、この段階で学ぶ内容は3回生以降の実験や研究の土台となるのでしっかりと頭に入れておきましょう。2回生は特に時間があるので、好きなことに打ち込むとよいでしょう。3回生になると、午前には講義、午後には毎日実験と、2回生までとはうって変わって忙しい毎日が続きます。4回生は研究室配属となり、吉田キャンパスと宇治キャンパスに分かれて卒論制作に取り組むことになります。研究室配属はこれまでの成績がよいと有利に進められるので、1回生のうちからしっかりと学習をしていきましょう。

志望したきっかけ

僕は実家が食品会社を経営しており、当初は家業を継ぐことを考え、経済系を学ぶために別の大学に行っていました。しかし、僕は次第に経営のことよりも食品そのものを深く学びたいと思うようになりました。そこで食品の研究で最高峰と言われる京都大学の食品生物科学科に興味をもち、前の大学から京大に転校しました。この当時は、食品という名前だけで入学し、その学習内容はあまり把握していませんでした。

わたしと農学部食品生物科学科

ちょっとおかしいかもしれませんが、僕がこの学科に入ってよかったと思うことは、僕は食品の研究者には向いていない、ということがわかったことです。最初に書いた通り、この学科はミクロな視点で食品について学びます。確かに、この学科で学んで食品に関する様々な知識が身につきましたし、それだけでも京大に来てよかったと思っています。しかし、より深く学んでいくうちに、もっとマクロな視点(生産や流通など)で食品について学びたいと思うようになっていきました。なので今は、研究室でずっと続けるというよりは、実際の社会で、どのように食品が活用されているかを知りたいと考えています。海外でそのようなマクロな視点で食を考える大学院があるので、ゆくゆくはそこに留学したいな、と思っています。
もちろん、3回生に入れば実験が始まるので、そこで様々なスキルを身に着けたいと考えています。その上で、ここで得た知識を留学にも生かし、社会に役立てることができればな、と思っています。

京大生協の住まい探し 京大生協公式LINEお友だち登録 「受験生パック」資料請求はこちら
京大生協の
住まい探し
京大生協公式LINEお友だち登録 「受験生パック」資料請求はこちら