合格体験記

合格体験記

2024年度合格者の体験記

総合人間学部

総合人間学部:文系

ペンネーム:サルタ

●京大を志したきっかけ
 私は「京大」よりもどちらかと言えば「総合人間学部」に惹かれ、京大受験を志しました。高校生の身からすれば、大学の勉強の内容がよくわからないまま志望学部を決めることは大変難しいことだと思います。大学に入ってから専攻する分野を決められるところはないのだろうかと探し続け、見つけた場所が総人でした。高校生の皆さんは、将来にどんなビジョンを持っているでしょうか。総人は、将来に何をしたいか決められないという気持ちを持っている方にぴったりだと思います。

●受験勉強の仕方
 私が受験する大学、学部を決めたのは高校3年生の4月でした。1、2年生の時には志望大学をコロコロ変え、どこの大学に行くか、どの分野に進むかさえ決まっていませんでした。決まらなくてもとにかくやれることをやっておくか、という感覚で勉強に取り組んでいた気がします。京都大学の過去問には2年次の12月頃から少しずつ、学校の先生の助けをもらいながら取り組んでいました。また共通テストが大の苦手だったため、2年次から結局は直前期まで、共通テスト対策に追われていました。とはいえ塾には通っていなかったため、3年次になっても1、2年次でのアドバンテージを活かしつつ比較的マイペースに勉強していたと思います。そして自分がいつまでもどの分野をやりたいか決められそうにないと悟り、総人志望に帰着しました。

 京大の入試問題は基本的に全問記述式であり、作業量に対して割とシビアな時間設定となっています。共通テストもそうですが、2次試験もやはり時間との戦いです。総人は2次試験の割合が高く、特に英数の割合が大きいため、本番で大崩れするリスクが高くなっています。私はもともと何かを高速で処理するという作業がとても苦手だったので、なんとか時間内に一通りの答案を作れるように練習していました。記述式ということもあるので、白紙で0点となるよりは何かしら書いて部分点をもぎ取るのも、立派な戦術の一つだと思います。

 そしてもう一つ、冠模試を受けることが重要なのは勿論ですが、模試は受験当日の予行演習としても使えます。受験当日は宿泊施設も交通機関も混み合います。私は高校時代自転車通学をしていたため、遠くの模試会場まで電車で向かうのは少々面倒でした。しかし、その経験のおかげで受験当日の移動に疲れずに済みました。普段から公共交通機関を使っていない方は、そういった意味でも冠模試の受験は必須です。

●受験生へ一言
 色々と話してきましたが、私から受験生の皆さんに最も伝えたいことは「休むこと」です。「大学受験生は平日5時間、休日10時間以上勉強しろ!」とよく言われると思います。単純な比較は無粋ですが、労働者の過労死ラインが月あたり80時間程度であることを考えれば、平日学校に行きながらこれだけの時間勉強をこなすと過労死ラインを軽く超過します。睡眠を削ったり、何時間もぶっ続けで勉強したりすると、集中力はひどく低下します。それゆえ、いかに効果的に休むかが重要です。私は共通テスト直前期である冬休みにも、毎日1時間くらい散歩に出掛けていました。食事に行く、家族と話す、友達と談笑する、昼寝する、音楽を聴く、ゲームする、動画を見る、趣味でリフレッシュする、などなど休憩の仕方は色々あります。受験は超長期戦です。ぜひいっぱい休憩して、2次試験まで燃え尽きることなく受験勉強を継続してください。一緒に総人で学びましょう。歓喜の春が皆さんに訪れることを願っています。

法学部

法学部

ペンネーム:れんず

●京大を目指したきっかけ
私は中学生のころ、理科が好きだったので理系に行こうと思っていました。しかし、高校に入ってから、社会の仕組みに興味をもつようになり、法でも経済でも、とりあえず社会科学系の学部に入ろうと決めました。高2のときです。しかし大学はまだ全然決まっていませんでした。京大法学部出身の作家である万城目学さんの本を読んだことで、京大にあこがれはもっていましたが、自分には無理だろうと思っていました。そんな中、担任の先生との面談で、志望校を聞かれました。なんとなく京大に憧れているんですけど…と言った私に、先生は一言。「なんで目指さないの?」目標は高くしておくか、と思い、今の自分が目指せる最大限である京大を目指すことを決めました。このように、京大生全員が最初から「絶対に合格してやる!」と本気で思っていたわけではありません。そういう気合は勉強していくうちに生まれてくるものです。法学部か経済学部か迷いましたが、京大ではどっちに進んでもどちらの授業も取ることができるので、より興味のある法学部にしました。

●勉強方法
3年生の4月に部活を引退してから、本格的に受験勉強を開始しました。夏休みまではひたすら苦手な数学を総復習し、夏休みに初めて京大の過去問に取り組みました。絶望しました。なんじゃこりゃ。まったくわからん。でも学校や塾の先生に「最初はみんなそうだよ」と励まされ、なんとか勉強を続けました。「最初はできなくて当たり前。だからみんな練習するんだよ」と部活の先輩に言われたことを思い出しました。勉強も同じです。

夏休み以降も、ひたすら数学の演習。疲れたら英語か国語。夜は日本史の暗記。ひたすら問題を解きまくりました。京大模試も受けました。今の自分の立ち位置を客観的に知ることができ、何よりも本番のシミュレーションとなるので必ず受けましょう。

12月からは共通テスト対策に集中しました。たしかに二次試験の方が共通テストより難しく、京大では配点も高いです。しかし、共通テストの方がはるかにスピードを求められます。二次試験とは頭の使い方が違うので、しっかり対策することをおすすめします。なんといっても、いい点が取れると、二次試験で心に余裕が生まれます。私は数学の問題を解くのが遅かったので、数学だけ10年分センターまで遡って解きました。

共通テスト後はまた二次試験の過去問を解きました。やはり数学に重きを置いていましたが、国語にも時間をかけました。国語の問題を学校の先生に添削してもらい、勉強の相談もしていました。試験前の不安な時期にだれかに相談したことで、思い詰めすぎることなく勉強に集中することができました。

●受験生に向けて一言
私もギリギリまで不安でした。私が京大なんて受かるわけない、と何度も思いながら勉強を続けていました。結局、不安を解消できるのは積み重ねた努力だけです。私はあんなに勉強したんだから大丈夫!と胸を張って本番に臨めるように、勉強してください。応援しています。

経済学部

経済学部:文系

2021年度の合格体験記です。

●京大を志望したきっかけ
 僕は一浪の末に京都大学に合格したのですが、京大を志望したのは浪人してからでした。というのもそれは、現役時代の僕は受験勉強の仕方が分からず成績も悪かったので、大学については地元の神奈川から通えるところに引っ掛かればいいな、というようにあまり真剣に考えていなかったからです。結果、僕はほとんどの受験校に落とされて浪人することとなったのですが、現役時の反省から目指す大学は明確な志望動機を持って選ぶべきだと考え、京大に現役で合格した級友とまた肩を並べて学びたいという思いや、新天地に身を置くことでさまざまな知見を深めたいという思い、折角一年も費やすのだから志は高くありたいという思いを根拠として京大を志望するに至りました。

●受験勉強の仕方
 受験勉強の仕方についてですが、僕は飽き性なので同じやり方を長い期間続けることが出来ず、結果として明確な勉強方法を確立することはありませんでした。ただ、一つだけ一貫して意識し続けていたのは、自分が昨日よりも成長していたかどうか、ということです。今やっている勉強から自分は何を得られるのか、それは京大の入試を突破する糧となるのか。勉強の際には、日によってやり方は違えど常にそんなことを考えて、自分の成長に繋がるような学習を心掛けていました。経済学部(文系)は数学の配点が大きいので、特に数学には力を入れて、毎日様々な問題に触れ、色々な切り口からの解法を日々習得してできるだけ多くの問題に対応できるようにしました。

●受験生に向けて一言
 最後に、僕が受験生の皆さんに伝えたいのは「歩みを止めるな!!」ということです。恥ずかしい話ですが、僕の冠模試の判定は全てDかCでした。しかし、最終的に僕が合格しているように、合否を決めるのは試験当日に書いた答案だけであり、模試の答案や成績は何の関係もありません。だからこそ皆さんがすべきなのは、模試などの相対評価に一喜一憂することではなく、昨日は知らなかったことを知り、昨日は分からなかったことを理解することです。そうした歩みの先に、あなたの目指す場所があります。だからどうか、一度京大を目指すと決めたならばくよくよせずひたすらに歩みを続けてください。皆さんと京大で会えることを心から楽しみにしています。

経済学部:理系

2021年度の合格体験記です。

ペンネーム:ノヒ

京大を志望した時期は、高2の冬頃です。当時は、毎日部活の野球に打ち込んでいて、大学のことなんて全く考えておらず、なんとなく卒業してなんとなく就職しようかなって思っていました。大学に行きたいと思い始めたのは、ひょんなことから経済と経営を学んでみたいと思ったからです。そこで経済と経営を一緒に学べる大学を探し始めたのですが、調べていくうちに、経済学部が文系であるという衝撃的な事実を初めて知りました。根っからの理系の僕はショックを受けましたが、そんな時、京大を見つけました。経済学部経済経営学科+理系受験!希望を見つけました。それから“自由の学風“にもなんとなく憧れがありました。そうして京都大学経済学部を受験することに決めました。もちろん京大に入ることが簡単なことではないことくらい僕にもわかっていました。周りには当然馬鹿にされました。

 こうして僕の受験生活が始まるのですが、決して楽なものではありませんでした。これまで高校の授業をまともに受けたことがなかったので文字通りゼロからのスタートです。幸い数学は好きだったので、これまで自分で多少の学習をしていましたが、数学以外に関しては無知同然だったので、まずはそれぞれの科目の勉強法を調べて、おすすめの参考書に片っ端から取り組んでいきました。その後は、過去問を取り掛かりました。僕の場合、実力ついてから過去問に取り掛かろうと思ったらいつまでたっても解けないので、ここは割り切って早めに始めました。習うより慣れよ、です。

受験期の印象的なエピソードとしては、センター直前、覚えたことを忘れるのがいやでテレビを一切見ないようにしていました。音楽も歌は聞かず、聞いていたのは英語のリスニング音声とピアニスト辻井伸行さんのピアノだけです。中学生の時は受験前ですら一日三時間以上テレビ視聴が欠かせなかったので、人間って目標のためならこんなに頑張れるのだなと自分でも驚きました。

最後になりますが、受験生のみなさんに伝えたいこととしては、まず、睡眠はしっかりとってください。一時期僕は一日4時間半の睡眠で過ごしていましたが、一か月ほどしたころ、得意だったはずの数学が全然できなくなったことに気づいて恐ろしくなりました。それからはちゃんと寝るようにしました。睡眠は思ったより大切です。僕もそうでしたが、たくさん寝るのが不安だという人は昼寝をすることをおすすめします。昼食後の10分昼寝するだけでもだいぶ変わります。ちなみに僕は、受験前は毎日1時間の昼寝をしていました。なかなかいいですよ。あとひとつ、どうかみなさん自信をもってください。知識ゼロの僕でも、独学で、一年で合格することができました。みなさんにできないはずはないです。最後は気持ちです。見かけでもいいんです。だれよりも強い気持ちさえもっていれば何とかなります。僕は何とかなりました。自分を信じてください。

京都大学でお待ちしております。

理学部

理学部

ペンネーム:マヨネーズ

●京大を目指したきっかけ
私が京都大学を目指したきっかけは、昔祖父に連れられてキャンパスを訪れたことだ。そこで私は歴史のある建物やレベルの高い授業に魅了された。と、いうわけではない。当時10にも満たなかった私にとって最も魅力的だったのは時計台にあるフランス料理店であった。その料理のあまりの美味しさに衝撃を受けた私は、安易にも自らの人生設計図に京大進学の四文字を加えたのだ。数ある学部の中で理学部を選んだのは理学科のみの1学科制であることが大きい。私は物理も化学も好きで、大学受験時にどちらか一つに道を定めてしまうのはあまりにも悩ましかった。そこで、1・2回生の間は幅広い分野を学び、3回生で進む分野を決定するという理学部のシステムを活用することにしたのだ。

●受験勉強の仕方
受験勉強の仕方については残念ながらあまり語れることがない。私が通っていた高校は毎年一定数京大合格者を出しており、先生方の中に京大受験対策のベテランが複数人いらっしゃったのである。正直なところ、私は彼らの用意した特別対策授業や資料におんぶに抱っこであった。強いていうならば、苦手分野をさっぱり諦めるか、さらに努力するかで分別しておいたことだろうか。約12年の学習経験から、私は自分のできることとできないことをよくわかっていた。努力してもどうにもならないものよりも、努力でなんとかなるものにリソースを割く方が効率がいいのは当たり前である。時には諦めることも大切なのだ。

●受験生に向けて一言
最後に受験生の皆さんへ。受験期にはたくさんしんどいことがあるでしょう。悩んだり苦しんだりした時には周りを見渡してみてください。自分と同じように苦労している人を見ると、なんだか同情心と共にやる気が出てくるものです。皆さんが京都大学に入学する日を心待ちにしています。

医学部

医学部:医学科

ペンネーム:キャロット

●はじめに
 私は現役で医学科に合格しました(化学生物・世界史選択・塾あり)。医学科に絡めた内容を話したいと思います。

●京大医医を受験した理由
 私は幼少期に医師である父の往診についていき、病気に対する不安を軽減する医師に興味が湧き、また、小学生の時から、人体に対して良いことだけでなく悪いことももたらす精緻な免疫学に興味がありました。だから私は、臨床だけでなく研究にも重点を置いている京大医医を志望しました。iPS細胞研究所や高等研究院のようにノーベル賞級の最先端の研究を行っていることが私にとっては魅力でした。また、挑戦するなら難しいところという意識も志望理由の一つです。他の職業ではなく医師・医学研究者を志す内容であり、それが京都大学で(のみ)達成できるような内容の志望理由を考えました。また、親が医者であることは医師を目指すきっかけにすぎないような内容にしました。ちなみに、私が受験したときは、志望理由を書く書類に加えて、その記入例も添えられていたのでその記入例も参考にして志望理由を考えました。だから、志望理由の中身や基礎か研究かは気楽に考えたらよいと思います。

ちなみに、私と同じく京大医医に入学した友人は、人間とは何かを知るため人体を理解することや死を観察することができる医学を学びたいと思い、また国境なき医師団に興味があったため京大医医を目指したそうです。

●面接
 私は学校や塾の面接対策や私立大学の医学部の面接を受けていたので、そこでメンタルが鍛えられて京都大学での面接は適度な緊張のまま終始和やかな雰囲気で終えることができました(ただ、トイレは1,2人ずつしか行けず並びます。また面接直前は、廊下で待つので寒かったです)。まず最初に「試験の出来はどう?」と笑顔で聞かれ、緊張がほぐれました。次に聞かれたのは志望理由でした。私が上記の理由を答えると、「将来、ノーベル賞とかとりたい?」と聞かれました(笑)。予想外の質問でなんて返答したか覚えていません。「まぁそうですね」ぐらいの返事をしたのだと思います。最後に高校での部活動について聞かれました。私はマイナーな部活に入っておりそれについてある程度質問され、面接終了。時計は禁止されていたので正確な時間はわかりませんが、大体6,7分の面接だったと思います。面接終了後の待機時間は2,3時間である可能性があるので、読み物は必須です。

●受験勉強の仕方
 私はもともと医学部を志望していて、高3の4月になって志望校を京大医医にし、志望校は共テが終わるまでは下げないことを誓いました(春秋冠模試はC,D,C,D判定でした)。しかし共テでは思うように点数が取れず、リサーチの結果はD,D,E判定。志望校を下げることは勿論考えましたが、共テと二次の配点と二次試験との相性を見て志望校は変えませんでした。それが正しい選択か否かは全くわかりませんでしたが、「受験はまあまあ落ちるし意外に受かる」という言葉を思い出し、二次試験までは後者のようになることだけを考えていました。今思うのは、合否が決まるのは、模試の判定の良し悪しではなく、入学試験のあの日あの場所あの制限時間内に書いた解答だということです。本番前に見返す用のまとめノートを作ったり(カラフルである必要は全くない)、本番でもミスに気付くように日頃から見直しや復習をしたりすることを意識していました。また、1,2月でも基礎事項を徹底して復習したのも良かったと思います。

●受験生に向けて一言
 努力は必ずしも報われるとは限りませんが、合格者は皆努力しています。健康には十分に気をつけ感謝を忘れないように!応援しています!

医学部:人間健康科学科

ペンネーム:ピザ

●京大を目指したきっかけ
私は医療に関心があって、高1の初めの頃は地元の医学科に進学しようと思っていました。しかし、医学科に入ってしまうと医師になる以外の選択肢が少ないことや、医師になって人の命を預かる度胸が自分にあるかどうかを考え直したところ、医学科は自分に合っていない気がして、高1の夏に目指すことを止めました。その後は進路をどうしようと悩む日々が続いたのですが、とある医療ドラマの影響で医療工学に興味を持ち、それを学べる大学をたくさん調べていたら偶然京大の人間健康科学科を見つけました。深く調べてみると、この学科は医療工学を学びたい自分にぴったりだと感じました。そこで、高1の冬に京大を目指そうと決心がつきました。それ以降は、自身の成績が伸びないことで京大受験を悩んだこともありましたが、どうしてもこの学科で学びたくて最後まで諦めずに挑みました。ちなみに人間健康科学科には、先端看護科学コース、先端リハビリテーション科学コース、総合医療科学コースの3つのコースがあります。2回生後期からコースが分かれますが、医療工学は総合医療科学コースを中心に学ぶことができます。

●受験勉強の仕方
京大は2次試験の配点が非常に大きいので、私は2次試験の勉強を重点的にやっていました。ですので、2次試験に向けた勉強のポイントを科目ごとに紹介します。

国語:本文中に答えが書いてあることが大半なので、本文の内容に忠実に解答しましょう。古文を得点源にすると安定しやすいと思います。

英語:直訳したうえで文脈に合うように言葉を言い換えられるよう、英単語だけでなく日本語の語彙も増やしておくとよいです。

数学:苦手なのでアドバイスにならないかもしれませんが、とにかく演習を積み、たくさんの解法パターンを頭に入れました。

物理:現象を理解して、正しい公式を使えるように訓練しましょう。公式の導出もできるようにしておいてください。

化学:理論は難易度に差が出やすいので、有機を得意にしておくと強いです。

全体に共通する大事なことは、基礎をしっかり固めることです。基礎が分からないと京大の難しい問題には手が出ません。そして、正答率が高いであろう問題で必ず点数を取り切ってください。

●受験生に向けて一言
体に気を付けてください。せっかく勉強を頑張っても、体調が良くないとベストパフォーマンスを発揮するのが難しいので、あまり意味がありません。私は地方に住んでいて、父と一緒に京都へ行ったのですが、出発する前日に父は風邪を引きました。結局風邪は移らずに済んだものの、もしあの時風邪が移っていたらと考えると恐ろしいです。自身の体調管理はもちろんのこと、家族の方も体調には気を配りましょう。また、私は受験直前期に、ストレスで気が滅入っていました。対処法として、寝る前や通学中に心地いい音楽を聴いて気を紛らわせていました。不安で苦しい時は一人で抱え込まないで、周囲の人に頼るようにしてください。私も人に相談することですっきりした経験があります。では、最後まで粘り強く、後悔しないように意志を持ってください!

薬学部

薬学部

ペンネーム:ことり

●京大を目指したきっかけ
私は京都府生まれ京都府育ちです。それもあって京大には中学の頃から憧れがありましたが、自分には手が届かない難しい大学だと思っていました。高一で志望校を決める時に、目標をできるだけ高めに設定してだんだん下げていけばいいやと思ってとりあえず第一志望を京大薬学部にしました。また、私は元々医療従事者になりたいと思っていて医学部も考えましたが薬学部が自分に合っていると思い、国公立の薬学部で1番レベルが高い京大薬学部を第一志望にしました。全国から賢い優秀な学生が集まってくること、オンラインのオープンキャンパスで相談に乗ってくださった薬学部の研究室の雰囲気がすごく良かったことなども志望した理由です。

●受験勉強の仕方
私は中高一貫校に通っていました。中学の時は学校と塾の宿題をきちんとこなすことだけを意識していました。中三の後半くらいから大学受験を意識していました。高校では帰宅部だったので、高一の時から学校が終わるとすぐに塾に行き、授業を受けて自習室で勉強していました。高一から勉強をする習慣が付いていたことと継続的に勉強をして来たことが京大合格に繋がったと思っています。高一の時は数学と英語を中心に勉強していました。難しい問題はあまり解かずに基本問題を何周もして基礎を固めていました。高二の時は物理化学に多くの時間を割きました。高一で数学と英語の基礎がある程度固まっていたのでそれらの勉強をあまりしなくても学力は保つことが出来ていました。高二の後半に模試の校内順位が上がって今までの努力が結果に出始めたのがわかり、勉強のモチベが上がりました。高三になってからは数学と理科の勉強を主にやっていました。1回解いた問題が解きっぱなしにならないように時間を空けて同じ問題を3回は解くようにしていました。京大の過去問については物理と化学は秋頃から、国数英は共通テストが終わった後に始めました。私は自分の学力がまだ京大の問題に達していないと思い、過去問を解き始める時期が遅かったです。この時期に始めても一応間に合いましたが、もう少し早めに取り組み始めても良かったと思っています。

●受験生に向けて一言
「自分なら何とかなるだろう」。私は受験期ずっとこんな感じで私なら京大に合格できるだろうと割と軽い気持ちで受験勉強に取り組んでいました。人それぞれ性格は違いますが、あまり悲観的にならずに勉強するのが精神的に楽だと思います。私は共通テストのリサーチがDでしたがそれでも合格出来たので、たとえ共通テストで失敗してもすぐに気持ちを切り替えて二次の勉強を始めることが大事だと思います。受験勉強は辛いことが多いですが、受験が終わった今、みんなが「第一志望に合格する」という同じ目標を持って授業を受けたり自習室で勉強したり、そんな高校時代は私にとってとても価値のある時間でした。受験生のみなさんには今しか経験できないこの受験勉強から逃げ出さずに頑張って欲しいです。また、京都大学には高校時代には出会えなかった、レベルの高い仲間や優しい先輩方がたくさんいます。ぜひ京大に入学して私たちと楽しい学生生活を送りましょう。

工学部

工学部:地球工学科

2021年度の合格体験記です。

京大を志望し始めた時期は、高校に入って初めての模試で、志望大学を書く欄があり、出身が京都で周りがみんなかいてたのもあって正直勢いで京大と書きました。その頃から京大を少しは意識していました。そして部活漬けの日々が終わった頃に真剣に大学について考えた時に、そのまま京大を受験しようと考えました。現役生の頃は入試本番で惨敗しましたが、浪人しても京大に対する憧れを残したままだったので、浪人してもう一度京大を受験しました。

勉強方法に関して言うと、現役生の頃は学校で配られる演習プリントをこなし、家では特に復習もせず自分のやりたい教科だけを勉強しているだけでした。しかし、予備校で浪人してからは一新させ、まず授業終わりにテキストの復習を必ず済ませてから、その日に自分のわからなかったことを参考書で確認したり演習で克服して、そして苦手科目を中心に演習を積むようにしていました。得意な理数系よりも苦手な文系に多く時間を当てることで、全体的な偏差値の底上げを図るようにしました。

受験期で印象に残った出来事は、浪人してから2回受けた京大冠模試です。夏の1回目の方は、浪人して現役生よりアドバンテージがあった分1年前より遥かに出来が良く、冊子掲載を目標としていたのですが、苦手な国語が足を引っ張ったのもあり、冊子の点数まで2点たりませんでした。自分の中でとても悔いが残ったので、秋の2回目に向けて頑張った結果、ギリギリではありましたが無事に冊子に名前がのることができて、とても嬉しかったのをおぼえています。

実際に試験を終えてみた感想としては、1年前よりかは確実に簡単になったように感じました。しかし、今までの自分の成績を踏まえると自分の出来は悪いなと感じていて、合格するかは正直わからないなと感じていました。1年前は出来なさすぎて直ぐに諦めモードにはいったぐらいでしたが、今年は受かって欲しいと願いつつ不安の日々を過しました。結果的に合格していたのは本当に良かったです。

最後になりましたが、京大を受験する皆さんには、受験まで何ヶ月かを勉強で埋め尽くすくらいで頑張ってもらいたいと思います。もちろん勉強すればするほど偏差値が上がるかも分からないし、合格するかも分かりません。ただ、合格した人達はほとんど全員努力を積み重ねた上で合格していて、サボってしまうような人が合格する未来などほとんどありません。皆さんも、一生懸命に勉強を積み重ねて、合格出来るよう頑張ってください!応援しています!

工学部:建築学科

ペンネーム:す~も

こんにちは!工学部建築学科のす~もと言います。
ここでは①京大を目指したきっかけ、②受験勉強の仕方、③受験生に向けての一言をお話ししたいと思います。

①京大を目指したきっかけ
僕はもともと建築に漠然とした興味があり、どの大学を志望するかを考えていました。

そんな中、高校のいわゆる修学旅行で東北に行ったことで、自分の作りたい建築がはっきりしました。そのうえで高2の学年末に京大建築学科の卒業設計展(桂キャンパスで行われる4回生の最後の作品の展覧会)を見て衝撃を受け、京大建築について調べる中で自分のやりたい建築ができるのはここだと思い、志望しました。

②受験勉強の仕方
僕は1浪して京大に行きました。その経験から避けるべきこと、やるべきことをお話ししたいと思います。まず、1年目の不合格の最大の要因は、「基礎の弱さ」だと思います。

どの教科でもその特徴は見られたのですが、一番痛感したのは物理の試験でです。基礎を正しく理解していれば解答できたであろう問題でしたが、解けず、これでは合格する資格はないと試験中に思いました。案の定不合格、浪人することになります。

この経験をもとに、始めのうちは謙虚に基礎を固めました。通っていた予備校も同じ考え方で、基礎が確実に固まりました。浪人後本格的に2次の過去問演習をはじめたのは年が明けてからなぐらいです。共テ後は時間を計って本番形式で過去問演習を繰り返しました。この時、きちんと点数を出してみると、たまにあまりにも酷い点数になるときもありました。この時、単純なミスだったと目を背けるのではなく、受け入れて、丁寧にミスの原因を調べあげ、対策しました。

③受験生に向けての一言
まずは②の経験から2つのアドバイスをさせてください。丁寧に基礎を固めること、謙虚に間違いの原因を突き止めることです。①で話したように、僕は成績が良かったから京大を目指したのではなく、やりたいことをやれる場所が京大だからという理由で志望したので、元は学力がかなり不足していました。特に僕のような「逆転合格」をしなければならない人が合格するためには、この2点を実行するしかないと思います。

僕はこうして勉強をして京都大学の建築学科に合格することができました。京大建築は製図室が充実していたり、設計を教えてくださる講師が豪華だったりと魅力がたくさんです。京大では建築学科だけでなく、どの学部学科も、やりたいことをするために最高の環境を提供してくれるでしょう。部活・サークルも豊富ですし、入学した今、大学生活でやりたいことをするためにはぴったりの環境だと胸を張って言えます。

ここまで読んでくれたあなたが京都大学に合格することを祈り、応援しています!!

工学部:物理工学科

ペンネーム:よもぎもち

●目指したきっかけ
私は中学時代、素粒子物理学を研究したいと思い、当時は理学部を目指していました。高校 2 年生まではその考えを変えることなく、理学部を目指していましたが、高校 3 年生になった頃、自分の楽しみのために研究をしたいという想いでだけで、理学部を目指してよいのかどうか考えはじめました。そして、高校 3 年生の夏休み半ば頃、「人間はなぜ生きているのか」あるいは、「人間の宿命とは何か」について、その時点での自分なりの答えが見つかりました。それは、「人間は他の人間を支えなければならない」ということです。これに従って、私の進路について考えたとき、理学部ではなく、工学部に進むべきではないだろうかという考えがうかびました。以上が私がこの学部学科を目指したきっかけです。

●受験勉強のしかた
私は、塾の課題に忙殺されるのが嫌だったため、塾には行かず、主に学校の勉強を中心に、自分なりの勉強法を模索していきました。国数英理の順で紹介していきます。まず国語は、学校の授業で有名な思想などを紹介してくれたので、それを中心に勉強しました。学校から渡された「生きる漢字・語彙力(駿台文庫)」と「読解を深める現代文単語(桐原書店)」で語彙力の増強を行い、京大二次の語彙対策にしました。次に、数学は、高校 1 年生のときに 1A2B の赤チャートを3周以上こなし、高校 2 年生からは大学への数学の(スタンダード)新数演などに取り組みながら、数Ⅲの赤チャートを 2 周くらいしました。そうして、着実に実力をつける中、高校 2 年生の 2 学期後半あたりから、急に数学がわかりはじめたので、東進のデータベースで東北大学や北海道大学、大阪大学などの過去問を練習として解いていきました。高校 3 年生からは、プラチカ(数Ⅲ)  と並行して京大の過去問(50 か年)  を少しずつ解き始め、学校で配られるテキストも正確にこなしていきました。直前期は、直近 15 年くらいをもう一度解き直し、解けない問題はないようにしました。3 つ目に、英語です。英語はとにかく単語・熟語を覚え続けました。また、自分は文法が好きではなかったので、文法事項も表現の一種として覚えていきました。そして、京大の和訳は日本語運用能力も試されるので、国語の語彙も増やしていきました。最後に理科です。工学部は物理・化学必須なので、まず自分がどちらが得意か、あるいは好きかを理解することが重要だと思います。自分は化学の有機・高分子が得意かつ好きな分野だったので、そこを伸ばしつつ、あまり好きでない、理論を詰めていきました。(結局難しすぎて本番はとけませんでした)  また、物理は直前までは、曖昧な理解でしたが、直前期に向き合い直したところ、急激に理解が進み、試験直前 1 週間前には物理が好きになっていました。

●受験生に向けて
自分は共通テスト 1 週間前まで、マリオカートしていたので、大丈夫です。気負いすぎず、気楽にやりましょう。受験は、気持ちに余裕を持つことが大切です。努力している感をもたずに着実に勉強を進めることが大切だと思います。これを読んでくださった皆さんが、ご自身の志望学部学科に合格されることを切に願っています。

工学部:電気電子工学科

ペンネーム:クリームチーズ

みなさんこんにちは!
大学入ってから楽器とゲームにどハマりしてるクリームチーズ【工学部/1回生/現役】です!
今回は合格体験記ということで、私の受験期について書いていこうと思います!

●京大を目指したきっかけ
私が京大の電気電子工学科を目指したのにはいくつか理由があります。順番に書いていきますね。

まずは自分のやりたいことについて学べるからです。

私は医工学という分野と、プログラミングに関係する情報について興味を持っていて、どちらもやることができる場所はないかなと探していた時にこの学科を見つけたんです。それからこの学科を目指すようになりました。実は、高校入りたての頃は獣医師になるという夢があり北海道大学志望だったのですが、いろんな出来事の中でやりたいことが変わっていきました。夢はその時その時で変わっていきますもんね。

次に、京大周りのなんとなく落ち着いた雰囲気が自分の好みだったからです。

自分は志望校が曖昧だった高2の頃、実際にいろんな大学(北大・東大・京大)を現地で見てきました。そこで感じ取れるものや、自分が実際にその大学に通っているイメージなど、そこでしか味わえないようなものがたくさんあるからです。今時間にある程度余裕のある方は、現地に行ってみることをお勧めします。

●受験勉強の仕方
ここでは、私が行っていた受験勉強の方法を紹介しようと思います。

まず一つ目に、同じ問題集を何周も繰り返していました。

いろんなところでよく耳にすると思います。これは本当に大切です。解答はもちろん、根拠まで正確に考えられた問題(凡ミスは含まない)は除外して、それ以外のものはそうなるまで何度も繰り返しました。シンプルで効率も良いと思います。

二つ目に、定期的に自分の進捗を確認し、今やるべきことを優先度をつけて整理していました。

これなしに勉強をしていると、ふと自分の今の達成度がわからなくなりがちです。特に受験生の方は限られた時間の中での勝負になりますから、ぜひこの方法を試してみてください!

●受験生に向けて一言
受験生活において、いろいろな経験をされることと思います。模試などで良い結果が出て嬉しい気持ちになったり、思うようにいかなくて悔やんだり。きっと波瀾万丈の一年になるでしょう。
でも、その経験はこれから先のあなたの人生をずっと豊かにしてくれるはずです。
長くて短いこの一年、せっかくなので楽しんでみてください!応援しています!!

工学部:情報学科

ペンネーム:聖龍

●京大を目指したきっかけ
僕は中学受験をして中高一貫の進学校に入学しました。中2の時に鉄緑会という主に東大、医学部を目指す人向けの塾に入り、両親が情報系の仕事をしていたのと自分が理数系やデータの分析が得意だったのもあって理科1類に入って情報系に進もうかなと考えていました。鉄緑会で真ん中より上の成績をキープし続けていたので高3の秋頃まで東大に行こうかと考えていたのですが、鉄緑会の先生方(現役東大生)から東大の情報系は進振りで高得点を取らないと入れないから大変とか教養科目を多くとらなければいけない分他大学と比べて 1,2 年生で専門科目を学びづらいという情報を聞くうちに他の大学にしようかなという気持ちが強くなってきました。元々後期日程で受ける予定だった一橋大学のソーシャル・データサイエンス学部も考えたのですが、理系の情報系とは少し違うこと、一橋大学自体が文系色の強い大学であったことから関西出身の先生方から情報を得ながら総合大学である京都大学を目指すことに決めました。

●受験勉強の仕方
まず受験勉強をする上で一番大切なことは目標の大学の入試の情報をしっかりと集めて何がどのくらい必要なのか、そのために何をする必要があるのかを考えることだと思います。例えば京都大学では 2 次試験にリスニング試験がなく、共通テストのリスニングもかなり圧縮されてしまうので、優先順位はかなり低くリスニングの対策をしている暇があれば他の勉強をした方が効率が良くなるケースも多いと考えられます。ただ、学校や塾の授業では集団指導である以上、そういった授業も多いので集中して聞く授業とリラックスして受ける授業とでメリハリをつけていました。ここからは科目別の話になるのですが、高一から高二秋までは数学、高二冬から高三秋までは理科、高三冬から共通テストまでは社会、共通テスト後から 2 次試験までは英語に重点をおいて勉強していました。英語、数学、理科に関しては鉄緑会の教材以外はほとんど使っていなくて、大事なのはいろんな参考世に手をだすのではなく、一つの参考書のカリキュラムに沿って網羅的に学習することだと感じました。受験直前期まで英語に重点を置いていないことからも分かるとおり、英語を後回しにした結果英語が苦手になってしまい、今でも三単現の S がわからないくらい苦手なのですが英語は他の教科と比べて劇的には伸びづらくコツコツ勉強することが求められる教科なので今英語が得意な人も苦手な人も英語に触れ続けてほしいと思います。逆に数学や理科は多めに時間をとって集中的にやらないとせっかく少しできるようになってもすぐにできなくなってしまうので、長期休みなどを活用して優先的に時間を割くようにするといいと思います。 ③

●受験生に向けて一言
高三の秋に一回だけ京大実戦を受けて情報 E 判定、電電ですら D 判定だったのですが、実際の入試はかなり余裕で合格しているのであれは試験時間や雰囲気を体感して間違えた問題を復習するのに活用して判定は全く気にしない方がいいと思います。普通に問題がよくないです。n 年後京大で会えることを楽しいにしています!

工学部:理工化学科

ペンネーム:あるみ

●京大を志望した理由
私が京大を志望したのは、高三の夏からです。周りが皆志望校の大学別模試を受けるシーズンになった時、自分の学力的に東京工業大学か京都大学が志望校の選択肢としてありましたが、周りに東工大志望が多いから、と焦って京大を選びました。受験勉強に大層な志望動機はいらないと思います。その大学を目指して勉強しているうちに受かりたい気持ちは強くなっていきます。名前がかっこいいとか楽しそうとか適当な理由でも自由に志望校を決めてほしいです。

●受験勉強の仕方
高1、2では英単語、英文法、数学に勉強の9割を費やしていました。机に座っただけの日も、二時間くらいやった日もありますが、毎日勉強をしようとはしていました。
高三も志望校が決まるまではこれまでと同じように勉強し、志望校が決まってからは京大に向けた勉強をしました。具体的には英文解釈の勉強を加える、古文漢文の勉強を始める、理科の問題演習などです。1月になると、共通テストが近づいてきます、工学部は社会の配点が大きいので、他教科を完全に捨てて2週間倫政にオールインしました。共通テストが終わると同時に、過去問演習を始めました。今までの勉強から完全に過去問演習にシフトするか、少し過去問演習を入れる、という形にするか悩みましたが、私は後者を選び、最終的に5年分くらい遡りました。

●受験生に向けて一言
最後に、当時も、今振り返っても、受験期は結構楽しいものでした。それはひとえに一緒に勉強してくれた友人のおかげです。互いの志望校の問題を解いてみたり、私大の情報を交換したり、問題の悪口を言ったり、休憩に遊んだりして気づいたら二次試験であっという間でした。皆さんも時間を大切に、楽しんで受験を頑張ってください。

農学部

農学部:応用生命科学科

ペンネーム:オオヒゲマワリ

 こんにちは。オオヒゲマワリです。
 受験生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。人それぞれ異なる日常をお過ごしかと思います。誰しも私の経験が役に立つという訳では無いと思いますが、少しでも皆さんの力になればと思い、合格体験記を書かせて頂きます。

●京大を目指したきっかけ
 いつからかは覚えていませんが、私は漠然と関西に進学したいと思っていました。その中でできるだけ上を目指そうと思い、京都大学を意識していました。本格的に進路を考え始めたのは、高1の夏休みに自分は生物系に興味があるということに気付いた時でした。最初は総合人間学部もいいなと思っていましたが、「生物系」というところまで興味が定まっていてその中で色々な選択肢を得たいと考え、また化学やミクロ方面の興味が強かったこともあり、農学部応用生命科学科を志望しました。

●受験勉強の仕方
 本気で私の経験を書こうとすると、小中高の積み重ねが大切ということになってしまいますが、それを今ここで書いても仕方ないと思うので、とりあえず京大対策を主軸として書いてみようと思います。今中学生や高1生だよって人は、今やっている勉強を頑張ろう。基礎を大切に、苦手を放置しないように!

 というわけで、京大入試の特徴ですが「記述が多い」「じっくり考えさせる系の問題」という印象が強いと思います(個人的には結構好きな形式でした)。記述形式の問題に苦労されている方も多いと思いますが、記述はやっぱり慣れが大事な部分ですので、ある程度の量をこなすことは意識しましょう。

 記述問題で得点を伸ばすために私が意識していたのは、「模範解答からポイントを押さえる」ことでした。模範解答を一字一句覚えるのでは応用が効かないので、模範解答から大事そうなポイントを何点かずつ把握して、次回以降の自分の解答に組み込むようにしていました。模範解答のポイントと自分の解答を比較することで、自分に何が足りていないかが分かるので、効率よく苦手を潰せたと思います。また、特に理数の記述で出てくる定型句などは、模範解答の表現をそのまま使うようにしていました。

 また京大入試は問題が難しめな分、基礎や基本的な考え方をしっかり身につけておくのが大事になると思います。私は生物選択だったので、覚える内容が多くありましたが、ただ暗記するというよりは、問題をたくさん解いて、実践の中でどんな知識をどのように使うのかを確認しながら自然と覚えていくようにしていました。生物に限らずこの方法は使えると思います。それでもどうしても苦手な分野は重点的に解き直して、一連のサイクルを多めに繰り返すようにしていました。

 最後に、受験期を乗り越えるメンタル面に関しては、自分に期待しすぎないようにすることを心掛けていました。少し完璧主義寄りで、上手くいかないと何事も手につかなくなりうる自覚はあったので、予定通りに勉強できなくても「明日また頑張ればいいや」と考えて気にしないようにしました。それで全体的には良いコンディションで受験期を終えられたと思います。

●受験生に向けて一言
 いかがでしたか?目標に向かって何か月も努力し続けるのは辛い時もあるかと思いますが、一生に何度もあるようなことでもないですし、折角なので楽しみながら頑張っていきましょう。そして是非京大に入学してください。月並みですが、京大での毎日はとても楽しいです。皆さんも合格して楽しいキャンパスライフを送りましょう!

農学部:地域環境工学科

ペンネーム: はる

●京大を目指したきっかけ
私が京都大学を志望したのは高校 3 年生の夏休みが始まる頃です。高校生の私は将来やりたいことや興味のある学問が見つかっていませんでした。とりあえずレベルの高い大学を目指しておこうと思い京都大学を志望しました。やりたいことが決まっていない受験生も多くいらっしゃるのではないかと思います。とりあえずレベルの高い大学を志望 してみてはいかがでしょうか。レベルの高い大学の合格に向けて勉強することで行ける大学の幅が広がります。また、志望大学について調べ情報を得ていく中で、志望大学の魅力に気付きます。それは受験勉強のモチベーション向上にもつながると思います。実際に私も京大について調べていく中で、京大の自由な学風に惹かれ、京大への憧れが強くなりました。それからより一層勉強に注力するようになりました。

●受験勉強の仕方
私は高校 2 年生まで英語と数学を集中的に学習し、ある程度完成させることを強くお勧めします。この 2 教科は受験でも配点が高く、合否に大きく影響する教科だからです。また、高校 3 年生からは理科の学習に集中することができます。また、国語や社会といった文系科目は共通テスト 1,2ヶ月前や学校の授業などで学習すればよいのではないかと思います。文系科目よりも理系科目の方が配点も大きく、アウトプットの時間も必要であると思います。自分が入試を受けるにあたってどの教科が重要になってくるかを見極め、受験教科の優先順位をつけることが大切です。

●受験生に向けて一言
受験勉強は 3 年間という限られた時間しかないため、できるだけ早い時期から受験を意識して勉強に励むことが重要だと思います。つらいこともたくさんあると思いますが、その先には充実した楽しい大学生活が待っています。皆さんの志望校合格を切に願っています。

農学部:食料・環境経済学科

ペンネーム:さば缶

●京大を目指したきっかけ
 高校入学時から漠然と東大京大に憧れていました。そして、様々な大学を調べ比較するうちに京大の自由な学風に惹かれ、高校2年生の冬に京大を目指すことにしました。当初は総合人間学部を目指していました。しかし、高校3年生の夏に、経済学に興味があり、食料・環境経済学科のオープンキャンパスに参加してみたところ、模擬講義が面白かったので、食料・環境経済学科を目指すことにしました。

●受験勉強の仕方
 高校2年生までは英語と数学に重きを置きつつ、苦手な国語の記述対策にも取り組みました。理科・社会は主に小テストや定期テストの前に勉強していました。高校3年生になってからは、どの科目も夏までは基礎固めを徹底しました。夏休みごろから英語、数学、生物の過去問に取り組み始めました。しかし、夏休みもやみくもに難しい問題を解くのではなく基礎~標準程度の問題をメインに勉強しました。秋ごろからは、一般入試の対策に加え、特色入試の準備も並行して行いました。共通テスト対策は主に12月の特色入試の試験が終わった後に取り組みました。共テ対策では、予想問題で解けなかった箇所の復習を重視しました。共通テスト後は、過去問を解いてはできなかった箇所を復習するというサイクルをとにかく繰り返しました。英語、国語、生物の記述問題は解いたものを先生に添削してもらうようにしていました。化学は苦手で、全範囲まんべんなく京大レベルにまで仕上げるのは困難だったので、主に構造決定にフォーカスして勉強しました。数学もあまり得意ではなかったので、難しい問題を解けることではなく、簡単な問題をとりこぼさないということを目標に勉強しました。私の受けた年は苦手な数学や理論化学が難しく、あまり差がつかなかったことに救われました。

高校3年間、日々の演習から二次試験対策に至るまで、「自分のできなかった箇所の復習」を重視してきたことで、京大の二次試験に対応する力が着実についてきたと思います。

●受験生に向けて一言
 私の高校は約10年京大合格者が出ておらず、同級生にも京大志望があまりいなかったので、ネットの情報を頼りに手探りで勉強していました。このように少し環境にハンデはあったものの、熱心な先生方や同級生などに恵まれ、高2,3は塾に通うことなく京大に合格することができました。受験勉強は長期戦なので息抜きが意外と大事です。私は友人と話をするのが日々の息抜きでした。京大には様々な人がいて刺激を受けながら充実した大学生活を送ることができています。諦めないでよかったと心から思っているので、皆さんも悔いのないよう頑張ってください!

農学部:森林科学科

2021年度の合格体験記です。

ペンネーム:アーモンドチョコ

●京大を志望したきっかけ
まず、京大を志望するきっかけになったのは、高校1年生の夏休みに、京大に合格した先輩の話を聞いたことでした。その時は、特に何も考えていなかったし、自分の立ち位置もよくわかっていませんでした。ただ「京大ってすごい!」と思ったのが始まりでした。学部についても最初は何も考えてなくて、理学部って書いていました。でも、いろいろ調べるうちに「ちょっと違うかな」と思い始めました。2年生の終わり頃、担任の先生に京大の農学部を紹介されて、少し興味を持ち始めました。農学部について調べてみると、幅広く学べることがわかり、どんどん農学部に惹かれていきました。ただ、その時点ではまだ学科までは深く考えていませんでした。最終的に森林科学科を選んだ理由はシンプルで、山で遊ぶのが好きだったからです。それに、環境問題にも興味があったことも大きかったです。

●受験勉強の仕方
次に、受験勉強についてです。聞いたことのある話は結構あると思いますが、何回も聞くということは、それだけいろいろな人が取り入れてやっているということなので試しにやってみてもいいんじゃないかと思います。もうすでにやっているなら、そのまま続けてください。ここではとりあえず私がやっていた方法を書いておきますね。まず、一番大事にしていたのは基礎をしっかり押さえることです。古文の単語や文法、英単語の暗記はもちろん、他の教科でも「これは覚えておくべき!」というところを大事にしました。こういうのは日々の積み重ねなので、これを読んでいる皆さんにも、時間があるなら少しでも多くのことを覚えておくことをおすすめします。他に気をつけていたのは、一度解いた問題をもう一度解けるかどうか確認することです。ある程度、思考のパターンは決まっていると思うので、問題を解きながらそのパターンを意識していました。また、問題演習の時は時間を計るようにしていました。これは、集中しやすい(がっつり集中できる時間は限られているので、無理に集中しようとするよりは休む時間を入れるほうがいいと思った)というのと、本番の試験では無限に時間があるわけではないという理由からです。不得意科目については、できることを少しでも増やそうと思って悲観的にはならず、他でカバーしようとしました。「できない」と思い込まない、「嫌い」と思って避けないようにもしていました。また、勉強していてわからないことがあった時に話せる友人がいたのは心強かったです。個人的には、先生に聞くよりも友人に聞く方が話しやすくて楽でした。

●受験生に向けて一言
最後に、受験生の皆さんに3つのことを伝えたいと思います。まず、できることを少しでも増やしてください。今はできなくても、いつの間にかできるようになっていることはよくあります。次に、今後の展望が見えていない人でもなんとかなるということです。私も、特にこれといった目標があって勉強していたわけではありません。ただ頑張った結果、選択肢が増え、京大に合格することができました。そして最後に、先のことがわからなくても恐れずに進んでください。先が見えなくて不安な気持ちは誰にでもありますが、やってみるまで何ができるかわからないものです。

みなさんの健闘を祈ります。頑張ってくださいね!

農学部:食品生物科学科

ペンネーム:だんぼーる

●京大をめざしたきっかけ
私自身は大学に対して特にこだわりはなかったのですが、親切な高校の先生が「京大はどうだ?目指してみないか?」とおっしゃられたのでそれに従ってとりあえず志望校としてみたのがすべての始まりでした。はじめのうちは京大に対して本当になんの思い入れもなかったのですが、京大に向けて勉強をしていくうちにだんだんと京大に対する愛着のような感情を抱き始め、高校三年の夏には「京大に行きたい!」と強く思うようになっていました。学部や学科については高校時点で生物に興味があったのと「食品」という研究分野がとてもユニークで面白そうに感じた、というとてもふんわりした理由で選んだような気がします。

将来の夢ややりたいことがまだ定まっていない人は、そこまで思いつめずに「面白そうだな」といった感情をもとに進路を考えてみるのもいいかもしれません。

●受験勉強の仕方
高校時代の大半は学校で配られた参考書を使って勉強をしていたと思います。京大の過去問を本格的にやり始めたのは高校三年の秋からでした。といっても過去問演習はもっぱら数学と化学をやっており、他の科目については京大に向けた特別な勉強をしていたわけではありませんでした。結局どの教科でも、基礎をしっかり固めておけばそれ以上のことを特にしていなくてもそれなりに入試にも対応できるのだと思います。とはいっても京大入試は少し癖のあるスタイルだったりもするので、最低限そのスタイルに慣れるくらいの過去問演習はしておいた方がよいかと思います。ただ、勉強方法に正解はないと思いますので、最終的には自分に合った方法を見つけて、頑張って勉強していくのが一番の近道だと思います。

●受験生へ一言
受験に対して様々な心配事や精神的なプレッシャーを抱えている人も多いと思います。確かに受験は人生を左右する一大事ですから、深刻にとらえるなという方が無理な話かもしれません。ただ、そのようなプレッシャーや不安を一人で抱える必要はありません。勉強の時間の合間に、たまには周りの友達や家族と話す時間を作ってみてください。それだけで精神的な負荷が軽減されることもあります。進路決定や今後の勉強法についてなにかヒントが得られるかもしれません。なにより受験期をともに過ごした人との人間関係は大学に入った後も案外大切になってきたりもします。ぜひそういった繋がりを大切にしてほしいと思います。

最後に、受験は多くに人にとって一生でたった数回しか受けられない貴重な経験です。苦しいことも多いとは思いますが、どうせなら楽しみながら頑張ってみてください!

農学部:資源生物科学科

2021年度の合格体験記です。

ペンネーム:にんじん

●京大を目指したきっかけ
京大を目指したきっかけは4歳上の姉が京大に受かったからでした。姉が合格した当時中2だった私は考えが甘く、姉が受かったからとりあえず志望校にしとこうという感じでした。高校に入ってからちゃんと進路について考えて、京大の自由な校風や施設の多さから京大を本格的に志望しました。学部を農学部にした理由は、昔から生き物が好きだったのと、昨今の世界的な食糧問題や環境問題などを農学の視点から考えたいと思ったからです。資源生物科学科にした理由は、作物・畜産・微生物・魚・昆虫など、専門分野の選択肢が多く、どういう分野で研究していきたいという具体的な目標はなかった私にとってはピッタリの学科だったからです。

●受験勉強の仕方
数学・物理が得意だったので、とりあえずこの2科目は応用までできるように勉強しました。英語と国語は苦手だった上に、回答の評価を自分でするのが難しかったので学校の先生に添削をお願いして見てもらっていました。高1の時は応用よりも基礎をやって、学年が上がって応用をしなければならない時にできるだけ復習する時間がないようにしていました(といっても、完璧に固めるなんてことはできなかったので、高3になって京大の問題傾向を見ながら復習した分野もありましたけど……)。高3になってからは応用の問題や京大の過去問中心に勉強していました。また高3になってから大体月1でマーク模試や記述模試を受けて、今自分の実力がどれくらいなのかを把握するように心がけていました。

●受験生にひとこと
受験勉強に限らずですが、どれだけ計画を立てたり、こういう方針で勉強しようと決めたりしても変えないといけなかったり、うまく結果に反映されなかったりすることがあると思います。そんなときでも気を落とさず、という風にはいかないかもしれませんが、勉強はやっぱり継続することが大事なので気を落としても立ち上がって頑張ってください!

特色入試合格者体験記

医学部:人間健康科学科

特色入試のポスターを初めて見たのは高校1年生の時だったと思います。高校の廊下に貼ってありました。当時は京大なんて絶対に行けない、ましてや特色入試なんて自分には…と、きちんと目に留めたことはありませんでした。科学オリンピックや生徒会長のような目立った実績はないし、自分にはとても遠い世界だと思っていました。それが一転して特色を受けようと思ったのが高校3年生の6月です。学年集会で、自分が本当に行きたい大学であるのならば総合型選抜や学校推薦型選抜も積極的に受けるといいだろう、という趣旨の話を聞いたことに始まります。その頃、自分の第一志望は京都大学、学部も昔からずっと行きたいところがありました。この学年集会での話を聞いて、ちらりと特色入試のことが頭をよぎりました。なんとなく気が向いて、もう一度特色入試のポスターを見てみると、そこには「意欲買います」の文字が。実績も才能もないけれど、学びたいという意欲なら負けない。そう思った私は学校の先生にも相談して、最終的に特色入試を受けることを決めました。ただしあくまでも特色入試は受かったらラッキー、メインは一般入試であることは変えませんでした。よって特色入試対策として行ったことは少なく、一般入試勉強の息抜きに特色の過去問を解くような形で進めました。特色入試の一般入試との両立の中で一番大変だったのは「学びの設計書」の執筆です。自分と向き合い、将来について具体的に考え、そしてそれを言葉にしていく作業は本当に有益な時間ではありましたが、じっくりと練る分、かなりの時間も要しました。書いたものは学校の先生に何度も添削していただきながら完成させました。私はこの執筆作業に9月のひと月分をすべて費やしました。もう少し早くから始めても良かったかもしれませんが、夏休みは一般入試勉強で忙しく、特色入試の準備までは手が回りませんでした。一次試験合格通知を受けてからは、二次試験の論文試験と面接試験の対策をしました。具体的には論文試験の過去問は時間を測って解き、分からなかったところは学校の先生に質問して添削していただきました。過去問は二年分解きました。面接試験は学校の先生に協力していただき、一度練習をしました。何が聞かれるのかといった情報が全くなかったため、面接にはあまり時間をかけず、基本的な所作を教わる程度でした。二次試験は、前日に一人で京都入りしました。試験は土日だったので、金曜日に学校を早退して向かったのですが、ちょうどその時期は他の大学の総合型選抜を受ける友達数人も入試の時期だったので、お互いに応援してパワーをもらうことができました。前日は受ける学部に関連した英単語と小論文によく出るテーマ集を読んで、勉強もそこそこに早く寝ました。しかしながら当日はとても緊張して手汗でシャープペンシルを宙に舞わせるという失態をおかしました。また面接では予想外の質問ばかりで動揺してしまい、もう駄目だと思って教室を出る前後には気がついたら泣いていました。そんな私でも合格をいただけたのですから、これを読んでくださる皆さんはきっと大丈夫です。健闘をお祈りしています。

教育学部

ペンネーム:み 性別:女

志望理由、時期私は高一の頃から多様な活動に挑戦するよう心掛けていました。その頃から特色入試を視野に入れてはいたのですが、やはり迷いもあって正式に受験を決めたのは高三の夏でした。特色を志望した理由は、これまでの活動を鑑みたときにこれほど自分にぴったりな入試はないと思ったからです。そして何より、そうした実績に裏打ちされた自身の「特色」を京大に評価してもらいたいという気持ちが強くありました。試験対策・学びの設計書教育学部の特色入試は、一次試験が学びの報告書・設計書などの書類審査。二次試験が課題、口頭試問、面接。最終試験が共通テストです。私は特に、一次試験の対策に力を入れました。学びの報告書・設計書の執筆に加え、これまでに書き上げた論文の手直しや、出場した大会の資料収集をしました。自分がこれまで何をしてきたかを振り返り、これから何をしたいかをじっくりと考える良い機会になったと思います。受験時の過ごし方二日とも誰よりも早く受験会場に着いてしまい暇だったので、のんびり時計台の資料館みたいなところを見ていました。直前に詰め込む知識もないし、面接なんて恐怖しか無かったので精神にゆとりを持とうと思い特に何もしませんでした。受験生へのメッセージ特色は枠が狭い上に情報も少なく、志望するには勇気が要るかもしれません。私自身「自分には大した実績もないし無理かも…」と何度も自信を無くしました。提出書類に時間を割いた分周りより一般入試の勉強ができず、模試の成績が下がって不安になったこともあります。ですが、自分の強みを活かし、大学での学びに繋げる良い機会です。自分だけの「特色」で勝負できるこの入試に魅力を感じた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

教育学部

● 特色対策をはじめた時期
学びの報告書・設計書について、受験を決めた高2の春頃から高3の春頃までは京大教育学部でしか学べないことは何か、自分がそこでどんなことを学びたいのかをなんとなく考えたり情報収集をしたりしていた。高3になる春休みに一度書類を書いてみてしばらく放置し、夏休みにもう一度書きなおした。書類の提出が10月上旬だったので、9月中旬に夏休みに書いたものを軽く書き直して高校の先生に見てもらい、アドバイスをもらいながらさらに4回ほど書き直して提出した。
筆記試験については、高2の2月から添削してもらえる通信教材で小論文対策講座に申し込み、毎月1回自分の考えを文章にする練習をして慣れるようにした。高3の夏頃からは一般入試に向けた勉強の息抜き程度に、新聞記事を要約してそれに対する自分の意見を書くことをやっていた。過去問は2回分京大のホームページに載っていたので高3の春と、試験直前の11月にやってみた。
口頭試問については高3の9月頃から3回くらい、高校の先生に模擬面接をやってもらい、アドバイスをもらった。

● 試験対策、学びの設計書
中学・高校時代にどんなことをやってきたかを書く学びの報告書では、活動内容を詳しく説明するというよりもそれを通して何を学んだか、自分がどう成長したのかを書くことを心がけた。志望理由、大学在学中に何をしたいか、大学卒業後に何をしたいかを書く学びの設計書ではこの3つの内容について一貫したストーリーが見えるように書いた。この2つの書類は書く分量も多く、口頭試問で30分ほど書いた内容について深掘りされるので自分のやってきたこと、これからやりたいことについて語れるくらいの情報量を持っておく必要があると思う。私は将来やりたいことを見つけたきっかけが高校のときにある講演を聞いたことだったので、学びの設計書を書くにあたってそのときに講演されていた先生に連絡をとり、より深い内容を教えてもらった。また自分が将来やりたいことに関連した本を勉強の合間に読んで、この内容についてはほかの人に負けないといえるくらいの知識や情報を得るようにした。そしてアドミッションポリシーや大学案内、京大の先生のインタビュー記事などを何回も読み、京大の教育学部でしかできないことは何か、京大教育学部はどんな学生に来てほしいのかを考え、自分がなぜ京大教育学部に行くべきなのかということを書く上で活かした。

● 受験生へのメッセージ
私は1回目に学びの設計書・報告書を書いたときには欄の半分も埋められず過去問も解くのに制限時間の倍くらいかかったり、2次試験では緊張しすぎて胃が痛かったりして自分が京大の特色入試に受かるわけがないと何度も思った。しかし自分のこれまでを振り返りこれからどう生きていきたいのかをしっかり考える機会はなかなかないし、京大の先生に高校生の考えや将来についての話を聞いてもらえる機会もなかなかないと思うと合否にかかわらず楽しむくらいの気持ちで受けるのがいちばんいいと思えて落ち着けた。これから特色入試を受ける人にも受験を楽しんでほしいと思う。

医学部:人間健康科学科

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:こたつむり 性別:女

● 学びの設計書について
この学びの設計書は、書類審査だけではなく二次試験の面接でも使われるとても重要なものです。私は約3000字だけの文に、自分がいかに強い意志と確かな目標を持って将来設計をしているか、どんな姿勢で入試に挑もうとしているかを素直に詰め込みました。何度も修正しながら書き上げた思い出があります。ここで嘘を書くと面接でボロが出ると思います。受験生には嘘偽りのない自分独自の学びの設計書を作成してほしいと思います。

● 試験の思い出
人健は小論文と面接を二次試験で行います。私は小論文より面接の方が思い出深いです。私の受験した看護コースの面接室は3部屋あったのですが、私が入った面接室に、高校2年生の時にゼミを見学させていただいて唯一知っていた教授がいらっしゃったのです。その教授が面接官になる確率などわずかであるにもかかわらず、面接室に座っていらっしゃるのを見てとても驚きました。こんな偶然があるのだと感動を覚えました。

● 受験生へのメッセージ
大学入試というのは受験生の今後の人生を左右するほど重要なもので、今までに無い緊張感があります。どれだけやってもまだ足りない、合格しないのではと不安に思うかもしれません。しかし、多くのストレスを抱えながらも、それぞれの環境下で、合格するために自分ができる最大の努力を精一杯しているはずでしょう。その努力を発揮することができれば合格は自ずと近いてくると思います。そして、特色入試はその努力を発揮できる1つの機会です。特色入試の受験を検討している受験生には、ぜひそのチャンスをつかんでほしいと思っています。健闘を祈っています。

医学部:医学科

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:R.T. 性別:女

● 試験対策
医学部医学科の小論文試験は理科の記述問題なので、特色入試の過去問2年分に加えて論述系の問題集を解き、論理的で厳密な表現ができるように演習を重ねました。過去問の傾向から化学は生化学寄りの問題が多く出題されると予想し、重点的に対策しましたが、実際の問題は分野がかなり異なっていました。書類作成と面接対策は入試だけでなく今後に活かせると考え、力を尽くしました。医学関係の基礎知識や現状の問題点などの情報を集めて常に頭に入れ、自分の考えをしっかりと持って自分の言葉で伝えられるように努力しました。TOEFLについても同様に今後を見据えて頑張りました。

● 特色入試で良かったこと
書類作成や面接対策を通じて、医師を志す理由や自分の適性、将来進みたい分野などについてじっくり考え、改めて決意を固める機会を持てたのが一番良かったことだと感じています。また、医学部は結果発表がセンター試験の翌日と早かったので、入学までの時間を有意義に使うことができました。

● 受験生にひとこと
入試で出題されることはこれから学ぶことにつながることばかりですので、深くよく勉強して自分の考えを持つようにするといいと思います。自分の進みたい道についてじっくり考え、思考の軸を持っておくと、ディベート形式の面接でも一貫した意見を言えるのではないでしょうか。また、私のときは待機する場所が寒かったので、コートを脱いだ状態でもあたたかい服装をしているといいと思います。受験まで体調管理には気を付けてください。。

教育学部

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:かのん 性別:/女

● 志望理由・時期
私が特色入試を受験したのは、中高とかなりアクティブに多岐にわたる活動に携わらせてもらっていて、学業面だけでなく自分の経歴や人間性を評価し、認めてもらいたかったからです。春頃から特色の志望は考えていて、学びの報告書、設計書の内容を意識して過ごしていました。具体的に着手したのは夏の後半からです。とはいえ、特色入試は自分の強みを活かす一つのチャンスと捉え、一般入試の受験勉強も並列して取り組んでいました。

● 試験の形式・雰囲気
教育学部の場合、一次試験が学びの報告書・設計書などの書類審査。二次試験が課題、口頭試問、面接。最終試験が、センター試験という流れ。課題は英文を含む十程の資料から、英文要約600字、英字資料読み取り説明300字、資料読み取り小論文、資料を踏まえ自分の考えを述べる小論文の四題(過去問を見るとよくわかると思います)。口頭試問は、その場で課題文が出され、自分の考えを述べる。面接は、一次書類の内容を中心に質疑応答。どちらも三対一で、30分。雰囲気は温かく、受験生同士も待ち時間に和やかにお話ししました。入学後も受験の時話したことを懐かしむなど、仲良くしています。

● 受験生へメッセージ
自分の強みを理解し、それを京都大学で、あるいは社会で、どう活かしたいか具体的に考え、どうしても京都大学で学びたいという強い意志を持つことが大切だと思います。私としては、自分の今までとこれからについて深く考えられた、自分自身を見つめなおす良い機会にもなりました。一般受験勉強に加え、特色入試の為の勉強をするのは大変ですが、大きなチャンスを活かすと良いと思います。

経済学部

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:じゃんぷ 性別:男

● 試験対策、始めた時期、一般との両立
論文試験の対策は、高校の進路指導室にあった特色入試の前身といえる論文型試験の過去問を11月から始めて13年分解きました。京大の論文入試は極めて分量が多いですが、過去問演習で慣れることができます。私は初めて過去問を解いた時は3時間の制限時間に対し9時間かかりましたが、本番では15分余らせることができました。週に1~2回ほど解き、本番直前の1週間は一般入試の勉強はストップしてひたすら過去問を解いていました。

● 受験時の過ごし方
前日はホテルから大学まで実際に行ってみて当日の流れをシミュレーションし、その後予備校で今まで書いてきた論文を見直していました。当日は教室に入ってから試験開始までの間、大量の記述に耐えられるように持参した参考書をノートに書き写していました。試験中は過去問演習のときの時間配分と大きく外れていないかとこまめにチェックしながら、答案のクオリティーとスピードのバランスをとることを意識しました。

● メッセージ
経済学部の特色入試は出願条件が他学部と比べてゆるく、挑戦しやすい入試であると思います。 受験は苦しいですが、乗り越えてみればあっという間の濃い期間になっているはずです。全力で走り抜けてください。特色入試に挑戦されるみなさんを応援しています!

工学部:情報学科

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:L: Painting Tree 性別:男

● 試験対策・始めた時期・一般入試との両立など
高校時代プログラミングを嗜んでいた縁で推薦入試のことを知り、高3の夏くらいに受けることを決めました。特色の試験対策を始めたのは書類提出締め切りの1か月前です。書類に関しては、先生の意見をもらいながら作成、修正しました。面接に関しては、先生に面接相手をしてもらい、受け答えの練習をしました。最初はほとんどしゃべれませんでしたが、慣れることで自信がつき、できるようになりました。 一般入試との両立に関して、そもそも家に帰ると勉強はできず、課題ぐらいしかできなかったので、その余っていた時間を使って特色の対策をしました。

● 試験の形式・雰囲気
二次試験に比べて簡単な英語、数学、情報の口頭試問がありました。全員集合時間と解散時間が同じであるので、待ち時間がかなりあります。 面接途中に一番左端の顔を伏せていた面接官が急にメガネを取って横の面接官と会話していたのがめっちゃ怖かったです。

● 受験生へのメッセージ
受験勉強めんどくさい、辛い、と思ったらぜひ学術オリンピックに参加してみてはいかがでしょうか。地理、情報、言語学オリンピック、などあまり知られていないものもあるので、ぜひ調べてみてください。出るだけでかなりいい思い出、経験になると思いますし、好成績を残すことができれば特典がいろいろついてきます。 皆さん頑張ってください。

総合人間学部

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:うぇる 性別:男

● 試験対策・始めた時期・一般入試との両立など
特色入試は形式が独特で総人は小論文の対策と理科4科目と数Ⅲをしなければなりません。僕の高校ではたまたま理科を全て学んでいたので特に特別な対策はしませんでした。小論文は要約の力があって、その場の問題に柔軟に対応できれば大丈夫だと思います。あとは、志望理由書は自分と向き合う良い機会なのでしっかり時間をかけて推敲するのが良いと思います。

● 試験の形式・雰囲気
試験当日は人数の多さと倍率に圧倒されましたが、逆にそれで吹っ切れて自分のおもしろさを出そうとマインドが切り替わったのが振り返ってみるとよかったかなと思います。

● 受験生へのメッセージ
特色入試はボーナスステージ的なイメージなのでチャンスが一回増えると思ってチャレンジするのも良いと思います。過去問にさらっと目を通してあとは半分取れば受かるというぐらいの心持ちで頑張ってください。

農学部:資源生物科学科

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:ドンコ 性別:男

● 学びの設計書について
ヒガシシマドジョウの研究等、高校で取り組んだことを詳細に書きました。志望動機や大学入学後・卒業後の将来像は、募集要項、求める人物像、アドミッションポリシーをよく確認し、それに沿うように書くことが大切だと思われます。また、高校在学時→受験時→大学入学→大学院・卒業のストーリーを一貫させることも重要かもしれません。学びの設計書は学校の生物科の先生に入念に添削して頂きました。

● 試験の形式・雰囲気
資源生物科学科の試験は面接のみですが、かなり厳しいものだと思います。まず、試験会場に入室したら教授がずらりと並んでいる光景を目の当たりにします。また、質問の中身も非常に専門的なものが多かったです。対策として、自分が研究してきた事柄や研究したいと考えている分野の専門的知識の確認が必要かもしれません。また、面接練習はなるべく複数の人に、厳しめにお願いするといいと思います。

● 受験生へのメッセージ
特色入試は、一般入試では測ってもらえない、高校で取り組んできたことや大学でコレが やりたいという熱意を汲んで下さるものです。必死に頑張っているあなたなら合格です。案ずるな受験生!

文学部

ペンネーム:だいふく

 京大を目指した理由の一つは私の高校に京大を目指す人がとても多かったことです。とりあえず上を目指すことは自分にとってよいことだと思っていましたし、流されやすい性格もあって気づけば高2の秋には京大を目指していました。また京都に住みたいという思いがあったことも京大を目指した理由でした。歴史と現代、日本と外国が織り交ざったイメージのある京都での生活にぼんやりとあこがれを持っていたような気がします。
 私が特色入試の存在を知ったのは高3の春でした。一つ上の先輩が特色入試を受けたと聞き、チャンスが増えるなら受けてみようという気になりました。でも特色で受かるとは全く思わず一般入試の勉強をたくさんしていました。正直言うと私は特色入試に向けて特殊な勉強はほとんどしていません。一般入試の勉強を頑張ればいいと思います。これは特色入試の試験が易しいという意味ではなく、一般入試に向けた勉強が特色入試に一番役に立つ、という意味です。というのも文学部の特色入試は共通テストの結果に加え、日本語と英語の長文を要約したり、文章を読んだうえで自分の意見を論理的に字数以内にまとめたりといった試験によるもので、一般入試の対策をしていると結果的に特色入試の対策をしていることになるからです。要約や速読、英語力、文章力は数か月で身につけるものではなく中学高校の学習や受験勉強によって培われるものだと思うので今までの自分を信じて当日頑張ってください。ただ過去問に目を通すこと、小論文の書き方を確認しておくことは必須だと思います。
 一回きりのはずの入試のチャンスを増やせる特色入試。気負いすぎずに気楽に受けてみてもいいのではないでしょうか。受験勉強頑張ってください!

薬学部:薬科学科

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:ぴ 性別:女

● 学びの設計書について
心がけたことは活動内容を詳しく書きすぎないことです。もっと詳しく話を聞きたいと思ってもらえるように活動内容をざっくり書き、私自身がどのように成長したかについて書きました。志望理由は京大薬学部に本当に通いたいと思っていないと書けません。自分がなぜ京大薬学部にこだわるのかについてその良さを書き出し整理しました。自分の意思を再確認できたことが良かったです。将来については正直専門知識なんてこれっぽっちも持っていなかったので自分が思う大学生活でやりたいことについて書きました。今見直したら本当に浅いことしか書いていなくてびっくりしました。

● 試験の思い出
筆記試験はとにかくすべての問題の答案を8割以上埋めることだけを考えていました。どれだけ問題に取り組んで自分の意見が書けるかを問われていたのかなと思います。面接は緊張しますが、特色入試なんて人生で1回しかないので楽しもうという気持ちで挑みました。1回目の面接が終わってゆっくりしているともう一度呼び出されてびっくりしたのを覚えています。まさか面接が2回もあるなんて思いもしませんでした。しかし、2回目(面接官は違う)の方が逆に落ち着いて話せたという記憶があります。

● 受験生へのメッセージ
特色入試を受けると自分を見直す機会になるのでより一層受験勉強に身が入るし息抜きになります。準備が大変だとは思いますが特色入試を受けて良かったと今は思えるので頑張ってください。

理学部

2020年度の合格体験記です。

ペンネーム:さる 性別:男

● 受験時の過ごし方
関東から1人で2泊3日の受験だったので、できる限りいつもと同じ生活をすることを心掛けました。前日の夜に京都に着いてからホテルで好きな動画を3時頃まで見て、朝6時頃に起きて軽く散歩をして目を覚ましてからご飯を食べて会場に向かう。受験前日としては適さない時程かもしれませんが、あえて早く寝たり動画を見ないようにしたりすることで逆に緊張感が高まってしまうと思うので、いつもと同じ日常を送ることを重視したことがよかったと思います。

● 合格・合格後について
合格したときは、とてもうれしくてタブレットを投げた記憶があります。合格が決まってからはすぐに京都に向かい、家を決めました。特色入試のメリットの1つとして、(法学部以外は)一般入試が始まる前に合格が決まるので、入学準備が早く始められることが挙げられると思います。特に1人暮らしをする人は、家具家電にキッチン用品、自転車や洗濯用品、日用雑貨に至るまで買わなければいけないものは想像以上にたくさんあるので、少しでも早く動き出すことが大切です!

● 受験生へのメッセージ
特色入試と聞いてワクワクする方、その気持ちを大切にそのまま全力疾走で挑戦してください!特色入試と聞いて少しひるんでしまう方、周りの人たちも多くは同じ気持ちです。自分の実力を出せるように日ごろから意識していくといいと思います。京都大学で待っています!!

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